『ローマ人の物語』文庫版42冊目。
ついに西ローマ帝国が滅んだ。
本巻では、話のほとんどが西ローマ帝国で占められている。
それは、東ローマ帝国については語るべきほどのことが無いからなのか、それとも、ローマのある西ローマ帝国こそがローマであるということなのか、真意は分からない。
いよいよ西ローマ帝国が滅びるにあたって、まさに国家としての末期症状を見る思いだ。
もはやこれは、国家の体を成していないのではないかとさえ思える。
まるで昨年までの日本の民主党政権のようだ。
そして、あんなに勢いのあったフン族も霧散してしまった。
なんだか、いろんなことが呆気無い。
そんななかでも、東ローマ帝国は難事を無難に切り抜けているようで。
また、ヴァンダル族は勢いを増して勢力を拡大していく。
やはり、指導者がちゃんと機能すると、機能したなりの結果が得られるのだなぁと。
そして、指導者が機能することを私心のために妨げる人々は、どこにでもいるのだなぁと。
そのような私心を優先するクソ野郎の罠をいかにかいくぐるかも、指導者には必要な資質なのだなぁと。
勢いがあったころのローマよりも、滅び行くローマの方が、僕にとっては学びが多い。
読んでてツマランけど。
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